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里親・養子縁組について

こんにちは。看護部です。

日本がん・生殖医療学会、里親・養子縁組支援委員会の出前講座として、白井千晶先生をお招きし、家族形成としての里親・養子縁組についてご講演頂きました。

こども(家族)を得る方法の一つとして、里親・養子縁組があります。聞いたことはあっても、詳細を知っている、調べた事のある方は少ないのではないでしょうか。日本で里親や養子縁組が普及していない理由としては、「血縁を重んじる文化があるから」という理由もありますが、そもそも制度自体を良く知らない人が多いということが大きいようです。不妊治療をされているご夫婦だけでなく、こどもを得る選択肢の一つとして、情報提供をできればと思います。

一般社団法人 日本がん・生殖医療学会HPより

 

保護者のないこども、虐待など家庭環境上養護を必要とするこどもなどに対し、公的な責任として、社会的に養護を行うのが、里親や乳児院や児童養護施設などの施設です。日本では、家庭において養護を行う件数が少なく、8割が施設にて養護されてます。アメリカでは、要保護児童の77%が里親や養子縁組などの制度で新たな家庭を得ていると言われています。

里親、養子縁組になるにあたって、自分たちができるのだろうか、と不安を抱える方がほとんどです。その不安を解消するため、必ず研修を受ける必要があり、実際に里親や養子縁組をされている方のお話を聞く機会や、施設の見学をすることも可能です。

私たち、生殖医療に携わる医療スタッフから、里親や養子縁組をあっせんするということはありません。あくまでも、その選択をしていくのは、当事者ご夫婦です。しかしながら、不妊治療後に里親や養子縁組で新しい家族を迎えた方の中には、不妊治療に入る前、あるいはステップアップする時に情報があればよかった、と感じている方も多いようです。

今回の講演をきっかけに、当院でも里親や養子縁組についての情報提供のあり方について検討をしております。ご夫婦にとって最善の選択ができるように、私たちスタッフもお手伝いしたいと考えております。当院の待合にもリーフレットをご準備しておりますが、より詳細について情報提供をご希望の方は当院スタッフにお問い合わせください。