患者さまの声

スタッフブログ

皆さんこんにちは、培養士 Kです。
この度、5/18,19に神戸で開催された第65回 日本卵子学会へ参加してきました。
コロナもありWeb開催が多かったため、久しぶりの現地参加となりました。

臨床で気づいたことや新しい試みをたくさん聞くことができて刺激となりました。
今後、当院の治療に活かせるように頑張りたいと思います。

今回は、私も『胚盤胞のグレーディング』に関して発表をしてきましたので、ちょこっとご紹介します

胚盤胞の評価はGardner分類という方法がほとんどのクリニックで使用されています。
Webでも目にする “4AA” とか “3BB” などのグレードのことです。

妊娠では2番目のアルファベットであるTE (栄養外胚葉)の評価が重要となります。
複数の受精卵がある時は妊娠率の高い方から移植したいので、特にTEの評価は重要となります。

しかしGardner分類は細胞数が多い=A、少め=Bという感じで明確な基準がありません。
当院含め各施設、十分なトレーニングを経て評価の統一を図ってはいますが、どうしても評価者の間で差が心配です。
そのため評価するときに胚盤胞のTE細胞数を数えることでより良い評価にならないかを検討してみました。
結果として、細胞数を数えることで評価者の差を少なくすることが期待でき、より妊娠率の高い胚をセレクションできる可能性が考えられました。

既に当院の胚盤胞評価には、この方法を導入しており、厳密に胚盤胞のグレードを評価できるように努めています。

今後も治療の中から気づいたことを検討し、成績アップや統一した医療を提供できるように努めてまいります。