みなさんこんにちは。胚培養士の岸田です。
今回は採精室 (メンズルーム) のご紹介いたします。
慣れない環境での採精はなかなかうまくいかない場合がございます。
採精室のイメージを持っていただき、
少しでも抵抗感なくご利用いただければと思います。
エレベーターで2階に上がり左奥側にメンズルームがございます。
お部屋は3室です。
採卵の際など、順番待ちとなってしまう場合がありますのでご了承ください。
ご使用後のお部屋は必ず清掃してから、次の方をご案内しております。
もしも汚れなどが目立つ場合にはスタッフにお申し付けください。
ドアを開けますと、中はこんな感じです。 2~3畳くらいの広さでしょうか。
中に入ってもそんなに圧迫感はないと思います。
各部屋にエアコンがありますので、お好みで設定していただいて構いません。
防音がしっかりしているので、ドアを閉めると音が外に漏れることはほとんどありません。
ゆったりとしたソファに座りますとこんな感じで見えます。
右側に手洗い場がありますので、採取前に手の洗浄と消毒をお願いします。
精子は雑菌が苦手です。
テレビの脇にDVDがございます。
当院男性スタッフが厳選したDVDでございます。
ご自身でDVD (またはブルーレイ)をご用意していただいても構いません。
ヘッドホンをご用意しておりますのでご自由にご利用ください。
採取後の精液容器は、お部屋の並びにある「投入口」の中に提出して下さい。
採精室のご紹介は以上となります。
メンズルームについて、ご不満やご要望がございましたら、 ご意見箱に投書いただければと思います。
さて、たまに院内採取と自宅採取ではどちらがいいのか質問を受けることがありますが、 受精率や妊娠率に関して、どちらで採取してもほとんど成績は変わりません。
ただし自宅採取の場合、採取してから使用するまでの時間が長くなってしまうことと、 温度管理 (特に冬場) が難しいことが心配です。
精液中の雑菌による影響や、精液温度低下による精子の運動性の低下を考えると、 院内採取の方が質の良い精子が回収できるかもしれません。
引き続き調査し、新たな情報が見つかりましたらご報告致します。
胚培養士 岸田