眠くなる春がきたと思ったら、あっというまに湿気と戦う梅雨がきました。
毎朝できるだけ真っ直ぐにセットして家を出るのに、
湿気のおかげで出勤したときには広がってるわ、うねってるわで
悲しい気持ちになる今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、当院では培養士も患者さんへの説明にどんどん出張っています。
(全国的にみると、実は珍しいそうです)
そこで、患者さんからよく聞かれる質問を紹介、回答してみようと思います。
「受精卵」と耳にすると、皆さん最初に思い浮かぶのは…
こんな感じに、中の細胞がポコポコ割れている状態を
想像する方が多いのではないでしょうか?
この、割れている大きな丸いもの(赤い矢印)1つ1つを
「細胞」といいます。
割れている細胞の数で、「4細胞の受精卵」とか
「8細胞の受精卵」と、呼ばれることになります。
そこで、よくある質問。
「え…3細胞?5細胞???あれ…
奇数ってあるんですか?大丈夫ですか???」
【答え】
大丈夫です。
あります。
普通です。
あ、これで回答終わりじゃないですので。
ちゃんと説明します。
ここから本題。(前置き長い…)
受精卵の発育=細胞の割れ方は、1つの細胞が2つに割れていきます。
2細胞の次は、2つの細胞のそれぞれが2つに分かれます。
このとき、それぞれの細胞が同時に割れるわけではないため、
片方だけが2つに割れた状態になっていれば、それは3細胞となります。
同じように考えると…
これで5細胞の受精卵になります。
こういうわけで、奇数の細胞数はよく見かけますし、普通です、大丈夫です。
本題の方が短くなった気がとってもします。
受精卵はこんな風に割れていきますよ。(映像は4細胞まで)