患者さまの声

スタッフブログ

こんにちは!看護部です。

不妊治療中は孤独を抱えやすく「私だけが…」と思ってしまう一方で、「こういう時他の患者さんはどうしていますか?」と他との繋がりを求める声も聞かれます。話すことが解決のいい方法と思いつつも、どうしても対面では話づらさがあったり、話したいその時に話せなかったり…

この「メンタルヘルス改善へ向けて」の体験談の場所が患者様にとって孤独や解決方法を見つける場所になれるといいなと思い始めました。

以下は前回のVol.1に引き続き、体験談第2弾です。

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治療中ストレスと感じた出来事

・何もわからないので、年齢的に確率が高いものでお願いしました。 何回のクールで上手く行くのかは不安ではあります。長ければ年齢的に厳しくなるので。 でも一回一回希望を持って頑張ろうと思います。

・タイミング→人工受精→体外受精と、約4年かけてもなかなかできなくて、すごく落ち込んでいた時に不妊に関係のない病気で入院した。 嫌な事が重なって、落ち込んだ。

・また頑張ろうと思える。うつ病とか、仕事に行けなくなったりとか、なることもありそうな気もするが、一年以上続けていても、尚頑張ろうと思えている。

・第一子を自然妊娠で授かったので、一体何がいけなかったのか、帝王切開がいけなかったのか、年齢を空け過ぎたのがいけなかったのか、普段の生活や仕事の忙しさがいけないのか、原因を勝手に探している自分がいる。

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解決法

・入院先で隣のベッドの人に不妊治療の相談をしたら『娘がアメリカで40歳過ぎても不妊治療を頑張っている』と言っていた。異国の地で頑張っている人もいるんだから、私もこんなことで負けてられないと思った。

・採卵しても若い人のように沢山は採れなかった。1つだけのときもあって焦った。でも、通常の排卵では選ばれた1つだけが大きくなって排卵するということを知り、1つでも選ばれた1つだから大丈夫と言い聞かせた。その結果、その1つはグレードが良く育った

・2人の子どものためではあるけれど 2人だけで問題を抱えるのは無理だと気づいてから 夫のできる範囲で動いてもらう事に納得出来るようになった。

・今疑問に思っていることをそのままにせず、先生に質問をする。

・夫に全て理解をしてもらおうとは思わない。

・ニュースや周りの妊娠報告を、自分の気持ちに正直なまま、気にしない(見ない)。

・41歳で乳がん、大腸がんになりました。 両胸全摘、抗がん剤治療をすることが決まり、付き合っていた彼(今の主人)と、抗がん剤治療前に受精卵凍結することを決めました。 (仙台ARTクリニックさん以外の病院で)不妊治療のカウンセリングをしていただく中で、 「生理が止まるかもしれない」、「年齢面も含めて、妊娠できる可能性はかなり低い」と言われましたが、 「やらないで後悔するより、やって後悔する方が良い!」と、採卵に踏み切りました。 がん関連の手術を合計4回行い、手術と手術の間に採卵をしていただき、胚盤胞を8個凍結することができました (仙台ARTクリニックのスタッフさんに、「すごいです!」と言っていただき、とても嬉しかったです)。 胚盤胞凍結から、抗がん剤治療終了→胚盤胞移植までは、1年ほどかかりましたが その間、「仙台ARTクリニックさんで胚盤胞たちが待ってくれている」ということが、まず抗がん剤治療の支えになりました。 抗がん剤治療中、生理が止まることはありませんでしたし、やはりやってみないとわからないものだな、と思いました。 抗がん剤治療が終わり、移植に向けて不妊治療を再開してからは、実際に妊娠できるか不安でした。 仕事が忙しい時期でもあったせいか、抗がん剤治療中よりも、不妊治療再開後の方が、メンタルが不安定になりました。 移植手術日が決まってからも、なかなか気持ちを上げることができず、「自分がこんな気持ちでは、胚盤胞たちに申し訳ない」と、苦しい気持ちで過ごしていました。 今は無事、メンタルを改善しつつあります。改善のきっかけとなったのは、下記です。 

 ・残業を減らし、在宅勤務を増やして、仕事やプライベートに対する精神的負荷を下げる

 ・旦那さんとコミュニケーションを取り、いつも仲良く過ごす

 ・自分にできそうなことであって も、家事で頼れる部分は、旦那さんに頼る

 ・食事と休憩をおろそかにしない(しっかり食べて、しっかり休む)

 ・気晴らしに、好きな映画やドラマを見る(自分以外の方の人生を垣間見る機会を作る)

 ・気晴らしに、旦那さんとデートして、美味しい物や綺麗な景色を楽しむ

 ・胚盤胞の映像を見せていただいた

 ー中でも、一番メンタル改善に効果があったのは、移植手術中に胚盤胞の映像を見せていただいたことです。 映像ではありますが、長いこと待っていてくれた胚盤胞は可愛くてたまらなくて、涙が出てきました。 胚盤胞が自分のお腹の中に入っていくのを見届けると、感極まって、手術台の上で号泣してしまいました。 この移植手術後、驚くほど気持ちの不安が無くなりました。 不妊治療でモヤモヤすることがあっても、胚盤胞の映像を思い出すと、気持ちを強く持って乗り越えることができます。 いまは妊娠判定をいただき、年齢のこともあって流産の可能性が無いとも言えませんが 一瞬でも自分を母親にしてくれた、仙台ARTクリニックの皆さま、旦那さんと胚盤胞に感謝しています。辛い思いをしてるときは、自分自身のことで一杯いっぱいになりがちですが、 ふと立ち止まって、自分以外の人の気持ちを考えることや、自分と同じような体験をしている方の話を聞くことは、とても効果があると思います。 わたしの体験が、同じような病気の方や、同じような年齢の方の参考になれば幸いです。

・自分の気持ちの浮き沈みは専門機関を頼ったり マッサージを受けたりライブに行ったり好きな事に時間を使うようにしている。 不妊治療にお金がかかる分節約を意識してしまいがちだったが 催し物に参加したり季節を感じるために散歩をしたり夫婦で出かける時間も「今しかないかもしれない」と楽しむようにしている。 不妊治療に囚われていると今この瞬間も2度ともどってこない貴重な私の時間なんだという事を忘れてしまうので気持ちが落ち着いた時に度々思い出すようにしている。

・妊活や不妊治療を始めて6年経過。 毎月のように落ち込んでいたが夫、親、友人に話を聞いてもらうのが申し訳なく思うようになると自分一人では抱えられない苦しさに耐えられなくなった。 このままでは良くないと思い仙台傾聴の会(無料電話相談)やカウンセラーに話を聞いてもらうことで気持ちを前向きに持ってきている。

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不妊治療中は孤独を抱えやすく「私だけが…」と思ってしまう一方で、「こういう時他の患者さんはどうしていますか?」と他との繋がりを求める声も聞かれます。話すことが解決のいい方法と思いつつも、どうしても対面では話づらさがあったり、話したいその時に話せなかったり…この「メンタルヘルス改善へ向けて」の体験談の場所が患者様にとって孤独や解決方法を見つける場所になれるといいなと思い始めました。これからも体験談が10~20件ほど集まりましたら、このように閲覧できる形にできればと思っています。

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