テーマ: ラボより
学会参加報告と精子を大事にという話
コロナ禍でウェブ開催が中心となっていた学会でしたが、
だんだんと現地で行われることも増えてきました。
11月に、第66回日本生殖医学会学術講演会が
鳥取で行われ、現地で参加しました!
東北より寒いわけが無いと思い、薄着で挑んだところ季節外れの冷え込みで…
会場の移動が外を経由しなければならず、
休憩所は換気はもちろん、ガラス張りでドア全開!
あつあつコーヒー☕は品切れ!!!凍えました!!!
でも学会の内容はアツかった!!!
テレビ番組さながらに、タレントや医師で討論会が行われ、
産婦人科や不妊治療に関して本音で疑問をぶつけたり、
意見を言い合っていました。
それを参加者は端からみていたわけですが、
これは患者様もききたかっただろうな…
むしろ討論に参加したい方もいるのでは!?といった内容でした。
(内容は非公開のため書けずすみません。)
このような場が今後あることを願います。えらい方お願いします!!!
私自身も発表をしましたが、
名前を間違えられていたのを訂正し忘れるくらい緊張しました。
また参加できるように!日々精進!
寒さにダメージを受けたわけですが、
仙台もかなり冷え込んで、雪もちらつきはじめましたね。
暖かくして過ごしていきたいものですが、
ダメージを受けるといえば精子です。
精子は寒さに弱く、20度を下回ると運動率が低下します。
元気がなくなってしまうというわけです。
当院では、精液を温度変化から守るために
SEEDPODという保温容器を販売しています。
当院での実験結果が記載されていますのでぜひご覧ください
SEEDPOD製品ページ
学会では、保温容器だけでなく、インナーカートリッジを作成して
より保温性を高める実験の発表がありました。
このインナーカートリッジを使用したほうがより長い時間、
20度以上に保つことができるそうです。
当院のデータでも、5度の環境ではSEEDPODを使用しても
1時間経過すると20度以下に温度が低下していました。
真冬に、外を1時間歩いていらっしゃる患者様はいないとは思いますが、
保温容器にいれていても、注意が必要ということがわかります。
また、SEEDPODに入れることにより冷えにくくなりますが、
全く温度が下がらないというわけはありません。
私たちが精液カップを受け取ると、
カップが冷えているなと感じることもあります。
SEEDPODに入れているし!と安心せず
使用方法を今一度確認してみてください。
SEEDPODの蓋を開けて室温(20~25度程度)にしてから
カップを入れることが重要です!
蓋に温度を測るシールが貼ってあるタイプは、
しっかり温度の確認をしてくださいね。
さらに、SEEDPODを保温バッグに入れたり、
タオルで包んだりするとより温度が保たれるかもしれません。
普段、スープジャー等使用するときにするような感じで。
大きめのポケットがあれば、ポケットに入れて
その上から上着を羽織ると体温と上着で、冷えを防げそうですね。
ここまで書きましたが、過度に神経質になる必要はありません。
メンズルームの数は限られているので持参でお願いしている現状です。
ただよりベストに近い状態で精子を持ってきていただきたい!
と思っています。
冬はいままで以上に精子を大事に大事によろしくお願いします。
最後に鳥取で唯一立ち寄れた観光スポットにて。
恥ずかしながら知識が全く無かったので、
翌日アニメをみて勉強しました👻
さらに震えました…。(おやじってホントに親父だったんだあ…)
公式で動画サイトにあがっていますので皆さんもぜひ!(?)
鳥取で妖怪に興味がわいてしまった培養士Aでした。