テーマ: 体外受精のはなし
受精障害ってなあに?~その1~
こんにちはパンツブログ著者、岸田です。
先日、ある患者さんから
ブログの内容についてお褒めの言葉をいただきました。
大変光栄でございます。
患者さんからご意見、ご感想いただけると
こちらもやりがいを感じます。
私、おだてられればすぐ調子にのるタイプです。
質問やリクエストなどがございましたら
ぜひお気軽にお申し付けください。
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さて、気を良くして再び投稿いたします。
今回は受精障害のお話です。
みなさん受精障害ってご存知でしょうか?
簡単に言うと“卵子と精子が受精しないこと”です。
受精とは精子が卵子の中に侵入し、
卵子が精子の侵入に気づくことで起こります。
この一連の流れがうまくいかないと受精となりません。
ですので、受精が起きない原因は大まかに言うと、
(1) 精子が卵子の中に入れない
(2) 卵子の中に精子が入ったことを卵子が気付けない
この2つが上げられます。
そして受精障害とは、体外受精の際に得られた卵子の全て
または大部分が受精しないことを指します。
どのように確認するかといえば、
普段の診療や検査などで診断や原因を特定することはとても難しく
実際に体外で受精するかどうか確認する事で
受精障害の判断をすることになります。
そのため実際に体外受精を行い、
その結果受精率が極端に低いと“受精障害の可能性あり”
ということになります。
ご夫婦が受精障害である可能性は、
体外受精の治療を行っている患者さんの中で
約1割位といわれています。
体外受精の治療で採卵した患者さんが、まず初めに決めることは
“受精方法”です。
もし受精障害だった場合、どんな受精方法を選べばいいのか。
話に熱が入って、またまた長文になりそうですので
受精方法については、また次回お話いたします。