梅雨明けして、30℃超えの猛暑が続いて夏真っ盛りになってきました。今年は異常気象とも言われ、南フランスでは45℃超えの熱波を記録したり、メキシコでは異常な量の雹(ひょう)が1m近く積もったりと、日本だけでなく、世界レベルで様々な現象が報告されているようです。
過去の気候予測は成立しなくなっており、何が普通かは分からない時代にきているのかもしれません。
お互い、猛暑に負けないように体調管理をしっかりしましょう。
さて、本題に入ります。今回はメラトニンについて情報提供したいと思います。
以前より、生殖医療分野でメラトニンは注目されており、当院含め様々な不妊治療専門病院でサプリメントを取り入れていますので、すでにご存じの方もいらっしゃると思います。
メラトニンとは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、日内リズムや睡眠と関連し、リラックスさせる作用があり、アンチエイジングや不眠症、時差ボケの解消にも利用されます。
不妊治療では、抗酸化作用やミトコンドリアへの影響が期待され、卵胞内で卵子を保護し、卵子の質の改善(変性卵の減少)や、受精率・妊娠率の上昇が報告されています。
また、核やミトコンドリアのDNA保護作用も持ち、免疫系の活性化、発がん抑制、うつ病の改善、肌を若く保つ、認知症やアルツハイマー病の予防・改善も報告されています。
重大な副作用はなく、依存性もない、とされています。
最後に…睡眠に関して悩まれている方は、メラトニンを利用するのも良いですが、その他、寝る直前の「ちょい食べ」もおすすめです。ヨーグルトやホットミルク、卵スープなど、たんぱく質を中心に少量食べます。そうすることで、就寝中の血糖値が安定し、睡眠の質がぐっと良くなるそうです。あくまでも「ちょい食べ」がおすすめですので、食べ過ぎないようにしたいですね。
看護部