テーマ: 看護部より
フリーラジカル検査について
本日は、当院で行っているフリーラジカル検査についてご紹介したいと思います。
すでにたくさんの方にご利用いただいているのでもうご存じの方も多いかと思います。
当院では初診私費採血の中に含めさせていただいております。
これは採血で検査するもので、酸化ストレスと抗酸化力のバランスで健康度を測るものです。
ラジカル(活性酸素・フリーラジカル)はわたしたちの細胞や体内の代謝活動において作られ、生きるうえで必要なものです。しかし、以下のストレスで過剰に作られ、体がサビてしまします。
・ 激しい運動
・ 過剰なアルコール摂取
・ 喫煙
・ ストレス
・ 不規則な生活
・ 偏った食生活
・ 過剰な紫外線
などがからだをサビらせる原因になるといわれています。
呼吸をするだけで酸素を取り込んでいるので体が酸化することは避けられず、どんなに気を付けていても、大なり小なり酸化ストレスがあるものです。からだがサビたままですと、虚血性不整脈、心筋梗塞、高血圧などの心臓血管障害、急性胃粘膜障害、胃潰瘍、大腸炎、脂肪肝などの消化器疾患や認知症、糖尿病、しわ・しみなど様々な原因となります。
そういった酸化ストレスを打ち消し、身を守ってくれるのが抗酸化力です。これは正しい食生活や抗酸化食品、適度な運動習慣、良質な睡眠などで抗酸化力を高めることができます。
食品としては、
緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)、フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)に含まれるビタミンC
植物油(ひまわり油・やし油・べに花油など)、種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)に含まれるビタミンE
プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶などに含まれるポリフェノール
海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類(桜えび・うるめいわしなど)、納豆などに含まれるミネラル類
緑黄色野菜やフルーツの黄色、オレンジ、赤色の色素成分。パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなどに含まれるカロテノイド
ちなみに赤パプリカは特に抗酸化力が強いといわれているのですが、宮城県はパプリカの国内生産第1位なんですよ!
そのほかにも、抗酸化力を高める生活として、
・皮膚細胞でも活性酸素がつくられるため、紫外線をふせぐこと
・ストレスを受けると一時的に血流が悪くなり、回復するときに活性酸素が発生するため、ストレスをためないこと
・激しい運動は、呼吸量が増えるため活性酸素が生まれやすくなるため、運動は軽めにすること
・飲酒すると、アルコールを分解するときに活性酸素が発生するのでお酒はほどほどにすること
・抗酸化物質であるビタミンを破壊する成分が含まれているのでタバコを控えること
ちなみにタバコを1本吸うと、1日あたりで発生する量の約10万倍もの活性酸素を体内に生み出してしまうそうです。
健康と妊活はイコールの関係です。健康あってこその妊娠ですし、不健康な体は生命の維持がメインになるので妊娠するための力は後回しになってしまいます。これを機にご夫婦ともに健康についてお考えいただければと思います。
当院では、初診でご来院いただいた女性に検査のご案内しております。ご希望であれば再検査や、ご主人様も検査を受けることができますので、ご相談いただければと思います。
看護部