テーマ: ラボより
ひっそりと第62回日本卵子学会学術集会
6月にコロナ渦でもひっそりと学会が開催されました。
ひっそり、というのは、多くの学会が
オンデマンド配信による開催になっているからです。
今年の日本卵子学会も、開催地(今回は北海道帯広でした)に行くのではなく、
各自ひっそりと病院の片隅でパソコンを使って
いろんな発表を聞いているわけです。
(昨年はほぼすべての学会がオンライン開催となり、それについては過去記事参照)
例年と違う、今年の学会
日本卵子学会は、生殖補助医療業界3大学会のひとつです。
大きな学会ですと「こういう内容の発表したいです!」と申し込む時期が早く、
卵子学会はいつも1月中に締切がきます。
なので当初は帯広に行くつもりでいたんです。
6月の帯広…ちょっと仙台からは遠いのですが…新緑の季節……
美味しい豚丼…🍚、刺身もうまい……🐡
というかお酒……🍷、北海道限定ビール……🍺
日本酒……🍶
六花亭本店で限定パイ食べたいな……柳月のバームクーヘン……
行きつけのラーメン屋さんまだあるかな……あの居酒屋はあるかな……
というわけで、筆者は帯広に住んでいたことがあるため、
ほわわわわ~~~となっていたんです。
いや、学会がメインですけど、はい、学会がメインですよ!
(大事なことなので2回言いました)
まぁしかし、開催2週間前に北海道でマンボウが発令され、
あえなくほわわ気分は消えました。
実際には、発表者のなかで現地発表できない方は
動画を提出するように学会側から言われており、
ここ仙台でも感染者急増だったため、
現地入りはしない予定ではいたのですけど。
相変わらず私のブログは前置きが長いですが、当院の培養室が発表した内容は、
「精子の酸化ストレスと胚発育の関係性」です。
酸化ストレス検査はまだメジャーとはいえない検査ですが、
最近すごく、すごく、すごーーーーく注目されているんです。
当院でも去年の8月から開始し、ブログでもお話ししていますので、
検査の意味を知りたい方はぜひ読んでくださいね。
酸化ストレス検査について
で。当院の結果がどうだったかといえばですね。
受 精 率 が 下 が る ことがわかりました!!
治療をしていくうえで、受精卵の発育ももちろん大事なわけですが、
「まず受精しないと!」いけないわけです。ここがスタート地点なので。
ちょっと高いのが難点なこの検査ですが、やる意味はとてもあります。
卵子に関する学会で精子に関する発表をしたわけですが、
今回の発表で「学術奨励賞」をいただきました。
それだけ注目度の高いテーマだということが分かります。
患者さんからよく言われることなのですが。
「前にやっているので大丈夫ですー」
えぇ、前回問題が無かったのならいいかな、って思う気持ちはわかります。
しかし、酸化ストレス値は私たちの生活に大きく左右されるもの。
その時々の体調などによっても変化していきます。
人工授精、体外受精を行うときには検査してもらえると、
治療をしていく上での判断材料にもなり得ます。
ちなみに……。
今、当院では「メネビット」という男性向けサプリメントの
効能を調査する臨床研究を行っています。
「メネビット」は特に酸化ストレス値の
軽減に着目したサプリメントになっています。
参加条件はありますが、6か月間分のサプリメントを無料で提供し、
精液検査や血液検査などを行わせていただく研究になっています。
(もちろん検査費用も無料)
この臨床研究の参加者の方を 大 募 集 中 です。
ご興味のある方、参加希望の方は詳細をご確認の上、
診察券番号を添えて指定のメールアドレスへご連絡ください。
↓詳細はこちらから↓
男性用サプリメントの
臨床研究について