患者さまの声

スタッフブログ

5月11日に品川で開催されたART生涯研修 Lab体験コースに参加してきました。

日頃診療するにあたり、ICSIなど培養の知識はあるものの、実際の手技や細かな内容については分からないこともあり、当院のラボによく相談し、助けられていました。またこれまで実際に操作したり、ラボで観察したりする機会がなかったため、ぜひラボの体験をし、少しでも知識を深められればと思いました。そして、当院スタッフの菊地マネージャーが以前から当講習の講師を務めており、心強い味方もあって、今回応募してみました。

ウサギや牛の受精卵を用いて、卵子の取り扱いやICSIを実際に施行してみました。
結果、あまりにも繊細なラボ手技に驚愕し、自分の限界を感じました。

普段から顕微鏡の操作に慣れていないため、まずそこから苦戦・・。ピペットで複数の卵子から1つのみ別のブースに移動するにも複数吸いあげてしまったり、ICSIの際に行う精子の不動化を試みるも元気な精子はすぐにいなくなってしまい、追いかけては見失いを繰り返したり。実際にICSIするにも細胞膜を穿刺し細胞内部にうまく精子を注入出来なかったり・・。

主催者である浅田レディースクリニックの浅田先生が「培養業務は本当に集中力のいる繊細な操作であり、胚培養士の凄さを実感してほしい。」とおっしゃっていましたが、本当にその通りで、根気と繊細さを兼ね備え、日頃から患者さんの卵を丁寧に扱う胚培養士にただただ脱帽だなと感じた一日でした。

医師 西澤