患者さまの声

スタッフブログ

こんにちは!看護部です!いよいよ新年度が始まりましたね。桜も散り春本番の陽気になってきました。
さて、看護部では毎年新年度に1年を通しての目標をかかげて活動をしています。今年の目標の一つに、「体重管理」があります。妊活を進めていくうえで、ご自身の体重管理というのは重要になってきます。治療の一環として、体重管理に力を入れていく予定です。今回のブログでは、今一度体重管理の大切さを振り返っていこうと思います。

妊活における大切さ
妊活は安全かつ健康に妊娠するための準備期間と考えています。標準体重より20%体重が多い場合、不妊症のリスクが2倍になるというデータが報告されています。(例:160㎝の場合、標準体重であるBMI22だと56.3kg。20%増だと67.5kg)一番の問題は排卵障害です。肥満女性(BMI≧25)の約半数に、無月経・排卵遅延・黄体機能不全などの月経異常を認めると言われています。特に高度肥満の場合は、無排卵となる可能性が高くなります。たとえ排卵が正常であったとしても、着床率が低下するなど、排卵障害以外にも肥満が妊娠に悪影響を及ぼすというデータが報告されています。

妊娠中における大切さ
日本産婦人科学会では、妊娠する前の妊婦の体格が周産期のリスク因子となることが報告されています。また、肥満女性では、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開分娩、死産、巨大児、児の神経管閉鎖障害などのリスクが高い傾向があると記載されています。スウェーデンの研究では、妊娠が成立した時点でのBMI が大きいと妊娠末期における胎内死亡が増えるとの研究結果も出ています。

2021.9.11のブログでも体重管理の大切さについて触れています。併せて読んでみてください! 今後仙台ARTクリニックでは、患者様の体重管理をサポートする取り組みを企画していく予定です。随時お知らせしていきますのでお楽しみに!