患者さまの声

スタッフブログ

 

最近はだいぶ暖かくなってきましたね。新年度はみなさんいかがお過ごしでしょうか。昨年までは通勤途中にササッと流し見していた桜ですが、今年は暖かい晴れの日に満開の桜という組み合わせが何日か続きましたね。感染症も現在は減っていることもあり、桜を見に出かけやすい状況だったのではないでしょうか。

さて、今回は「話すことについて」お伝えしたいと思います。                  現実的に困っていることやすっきりしない気持ちがある時などは誰かに話すことが役に立つと思います。(もちろん話したくないタイミングであれば無理に話さない方がいい時期かもしれません。)                         どう役に立つのか…、特に現実的な困りごとは話したとしてもそれ自体は変化しないので解決しないのでは…?という疑問もあると思います。

確かに現実に起きていることは変わらないかもしれません。しかし、人が悩んだり、追い詰められたりしている時、物事の受け止め方や自分の考え方に苦しんでいる場合が多くあると思います。それは「客観性」を失っている状態と言えるかもしれません。自分でなんとか整理して客観的であろうとすることはできると思いますが、なかなか難しいことも多々あります…。「人に話すこと」は自分の言葉を一度外に出して受け止める作業になります。また、他者との間で自分の気持ちや考えをやり取りすることで、客観的に見る視点が戻って新たな気づきが見られることがよくあります。 これは「客観的事実」は変わらなくても、その人にとっての現実が少し変わったと言える状況なのだと思います。

《相談する》と言うとなんだか気負いますが、《話してみる》と思えば日常生活での会話の延長のようにも思えないでしょうか。家族や親しい友人など安心できる相手がいれば、話せるところから話してみてはいかがでしょうか。なかなか話す相手がいない場合や知っている人だからこそ話しにくい場合は、当院のカウンセリングルームを利用していただくのも一つの手だと思います。                 みなさんにとって少しでも良い日々となりますように…🌸

 

心理士より