テーマ: 看護部より
CD138慢性子宮内膜炎検査について
暑い日が続いたと思ったら、気温が下がり肌寒くなり…寒いと思っていたら、また気温が上がりと…この時期は何かと不安的ですね。
やはり梅雨があけるまでは油断禁物ですね。
コタツを片付けてしまった事を後悔する今日この頃です。
それでは、本題に入りたいと思います。
今回は、慢性子宮内膜炎検査(CD138慢性子宮内膜炎検査)についてお話していきます。
既に検査を受け治療を受けられた方がたくさんいらっしゃるので、知っている方も多いと思います。
慢性子宮内膜炎とは、子宮内膜の基底層の持続する炎症であり、急性子宮内膜炎とは病態が異なり、ほとんどは無症状です。
慢性子宮内膜炎は、着床障害や反復流産の原因となりうると言われています。
炎症症状が慢性的になり、感染が持続することで、免疫活動が活発化、子宮内膜内の免疫異常や脱落膜障害を喚起、受精卵を異物として攻撃してしまう可能性が指摘されています。
原因としては、細菌感染の可能性が挙げられます。子宮内膜基底層に形質細胞(CD138陽性細胞)が複数個存在することが確認できれば、細菌感染により内膜が炎症を起こしていることが分かります。
CD138陽性細胞が複数個確認された場合は、抗生物質で治療していきます。
尚、検査の必要性については、皆さんそれぞれの治療経過や病態等によって異なりますので、医師と相談となります。
何かご質問等があれば、いつでもスタッフにお声かけくださいね。
さて、宮城県では新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が解除され、ついつい気も緩みがちだと思います。
ですが、そんな時だからこそ、一人一人が、自分や周りの人のために気を付けることが大切だと思います。
当院でも引き続き、皆さんとスタッフを感染から守るために、感染予防策を講じていきますので、一緒に頑張って行きましょうね。
看護部より