テーマ: ラボより
ASPIRE 2019参加報告
胚培養士の山田です。
和暦も令和となりましたね。
今年は大型連休となった方も多かったのではないでしょうか?
皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?
当院も一部は通常診療を実施しました。
そのような中、私は、
第9回アジア太平洋生殖医学会
に参加してきました。5/2(火)に日本を飛び立ち1人で
香港へ。
日本からのフライト時間は約4時間、時差は1時間の為、
時差ボケになることはありませんでした。
欧州だと時差ボケになってしまいます・・・。
近くに居た方にお願いして撮ってもらいました!
私の演題は、
「Acephate prevent with nuclear maturation at in vitro maturation of mouse oocytes」と題して
社会人学生として東北大学大学院に在籍していた時の内容を発表しました。
内容を簡単にご紹介します。
体内に酸化ストレスを受けると、未熟卵子を体外で成熟培養した際、
卵子の成熟率が下がりました。また、体内に酸化ストレスを受けなくとも、
未熟卵子を体外で成熟培養時に使用する培養液に酸化ストレスを与えると、
卵子の成熟率は下がり、さらに卵子の質が低下する可能性が示唆されました。
これはあくまでもマウスでの検討であり、実際に、人の場合を考えた時にあえて酸化ストレスを与えるということはありませんが・・・。
しかし、酸化ストレスを受ける事もあるので、できる限り、取り除くことが大切かもしれませんね。
発表時の座長の先生は、シンガポールとベトナムの先生でした。
私は、決して英語に長けている訳ではない(むしろ劣る)ので口頭発表はかなり不安がありましたが無事(?)に何とか終わることが出来ました。
そして、日本に帰って来れて、ホッとしています。
酸化ストレスは、万病のもとにもなるので、予防することも重要です。
生活習慣・食品生活の改善、サプリメントの摂取など、上手く組み合わせて予防しましょう。
少しでも皆様のお役に立てるよう、
これからも努めて参りたいと思います。
Yours sincerely
Kenichi Yamada