まだ余震が続いているようです。
周辺にお住まいの方、引続きくれぐれもご注意ください。
各地で度々地震が発生するたび、東日本大震災の当時を思い出します。
当時、当院は移転前。前身の「吉田レディースクリニック」として、
仙台と名取のちょうど中間あたりに位置していました。
クリニックのすぐそばには雄大な名取川が流れていますが、
津波が発生した当時は大変な恐怖でした。
当時から勤務していたスタッフの話によると、
余震が続く中、培養中の受精卵をとにかく凍結し続けたことを
今でも鮮明に覚えているそうです。
地震が起こらないことに越したことはありませんが、
万が一に備え培養室では地震対策をとっています。
今回は、その一部をご紹介しますね!
まず、培養室の機械類は固定が基本!
ロックがかかっていて動きません。
卵や精子の操作を行うクリーンベンチは、壁と固定。
施工してくださった業者様の賜物です!
こちらは受精卵などを保存管理している凍結タンク。
この凍結タンク、液体窒素がたっぷり入っていてかなりの重量なんです。
震災当時も転倒しておらず、柔軟に対応できるようあえて可動式に。
災害により供給が不足することを考慮し
液体窒素は常に十二分に補充・保管しています。
電気は停電しても自家発電により電源が取れる非常電源を完備。
また当院では、激甚災害に備え避難訓練も強化し、
患者様やお預かりしている受精卵・精子を守れるよう努めています。
いつ起こるか分からない災害。
普段からの対策がいかに重要か、今一度感じさせられる日々です。
培養室 戸内